生野菜は身体を害すると言う、大変間違った考え方をもって
しまっている方が多いようです。
しかし、人一倍食に気をつけていながら、生野菜を食べない人の中に
白血病であるとか、難病に陥り、また体調を崩している人たちが
意外と多いことに気づきます。
食は命なりと申しますが、生野菜こそ生命の源と言えるほど、生命エネルギーが
強力なのです。なぜかと申しますと、生野菜は生きています。
しおれていても、水に浸すとシャンとして芽をふきかえしますし、根も伸びてきます。
花を咲かせ、また実をつけることもできます。この「生きている」ということが
重要なのです。
火を通すことにより、野菜は死んでしまい、目には見えない生命波動が極端に
弱ってしまうのです。
生野菜こそ、私たちの心体がより健康に、より強靭になっていくために
欠かせない食べ物です。
もちろん心の持ち方が最優先することはいうまでもありませんが
食が心に対し、精神面に対し、多大な影響を与えることも事実です。
食事と言う行為において、人がもっとも大切に考えるべきポイントは
「生命力の強いものを食べる」と言うことです。
では、生命力とはなんでしょう?
広辞苑では、「生き続ける力」と載っています。
地球上で最も長く「生き続けて」おり、尚且つ、最も大きい
生き物は、有史以来、植物でした。
樹齢7千年の縄文杉、一本で1万3千個の実をつけるハイポニカの
トマト等々を思い浮かべますが、それ以外に世界各地には
強力な生命力をもった木や巨大な木が存在します。
これは、恐竜やクジラの大きさの比ではありません。
この、植物の持っている生命エネルギーと私たち人間は
森林浴により、木々の強力な生命エネルギーを取り入れる
事ができるのであり、また、その有効性を実際に実感する
ことが出来るのです。
そして、これと同じ効果が、生野菜を食べることにより
得られるのです。
野菜に火を通して、煮たり焼いたりしたのでは失われてしまう
生命力、人間の生体にとって大変重要な、生野菜でなければ
絶対に得ることのできない、生きたものだけが保有する
生命エネルギーが私たちが健康で力強く、エネルギッシュに
生活してゆく上には欠かすことのできない必要条件なのです。
野生の動物は、決して火を使って食事をしません。
人間もまた、生の植物を食用してきた期間が生物学的にも
はるかに長かったことを思えば、その重要性もご理解頂ける
ものと思います。
野菜の食べ方には、生で食べるほかに、煮る、焼く、炒めるなど、
いろいろなバリエーションがあり、これらの調理方法は我々の
食文化の向上にも役立ってきました。
実際、調理されたものは美味しい。
しかしその反面、意外に落とし穴が多いことに、気をつけなくては
なりません。
例えば、この「美味」な味付けのために、砂糖や化学調味料を使うことは
しばしばある事であり、その量は外食ともなると、かなり増えるわけです。
中には身体にとって害になると分かっているものもあります。
アメリカの市民運動などによって使用禁止になっている
調味料に関しても、日本では何ら規制を受けずにいるといった
現状にも目を向けるべきでしょう。
また漬物もこの例に漏れません。
多いものですと、約30種類もの添加物が含まれており、当然その中に
発癌性物質もふくまれているのです。
更に調理に使われた油は酸化しやすく、そのため想像以上の活性酸素
による害を体内に及ぼします。
調理したものは食欲がなくとも食べられるので、過食による肥満や
血圧障害(高血圧等)を引き起こしやすいのです。
調理済みの植物の過食は、消化不良を原因とする酸毒化を起こし、
その他の諸種疾患の原因にもなります。
そして何より、生命エネルギーを損ねてしまうことを懸念しなければなりません。
では調理をしない状態、すなわち生野菜に関してはどのようなことが
言えるのでしょう。
まず、心身ともに生命エネルギーを吸収しやすいということがいえます。
例えば、イヌや猫を見てみても分かるように、人間以外の動物であれば
体調を崩した時には絶食をして調子を整え、その後少しずつ食事の量を
元に戻していきます。
しかし人間は「食べないと体に良くないのではないか」と考えて、美味なもの
(添加物の多いものでありがち)を、無理に食べてしまうケースが見られます。
そのために消化不良を起こし、毒素が作られ、血液を汚し、臓器が機能障害を
起こすなど、より体調を崩す結果になりがちです。
本来なら、この場合、人間も他の動物達と同じように、食を断つべきなのですが
不安な人はキャベツなど生野菜だけを少し食しておきましょう。
気力も体力も充実して体調を整えることが出来ます。
数日の断食の後、段階を無視して一気に大量の食事を取ってしまったり、添加物の
たくさん使ってあるお菓子を口にしたりしないで、こういうときこそ
生命エネルギー豊かな生野菜を食し、よく噛んで食べていれば間違いないのです。
この場合、その野菜自体が、化学肥料や農薬等の有害物質によって、汚染されていた
場合を心配しますが、仮に汚染されていたとしても野菜には有害物質を浄化する
力が強いため、心配はありません。
野菜の繊維質が強力な磁石のような役割を果たすため、一緒に食べたほかの
野菜や穀物の残留農薬等の有害物質をも強力に吸着して浄化してしまうのです。
生野菜の効果が万能です。たとえば一つの野菜が便秘と下痢の両方に
また冷え性とほてり性の両方に、と言う具合に相反する両極の症状に効果を
見せることがあるのです。
ただ、気をつけるべきなのは、夏に実るもののうち、なりものといわれる
(実が垂れ下がってなるもの)トマトやきゅうりなどを真冬に食べ過ぎると
身体を冷やしますので気をつけなくてはなりません。
季節ごとの旬を食べる、身土不二をということを基本に考えるなら、
ほぼ正しい選択ができると考えています。
(平成8年5月15日発行 「自然治癒力」より)