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● ねずみによる実験
昭和57年、高血圧学会賞を米国心臓学会より受賞した名古屋の
青木助教授は、日本高血圧学会評議会で
『減塩で血圧の下がる人は、100人のうちせいぜい2〜3人で
人中97〜98人は塩とは何の関係もない高血圧です。塩の摂取量さえ
減らせば、血圧が下がり、高血圧症は治ると信じている人が多いの
ですが、減塩食とは、100ミリの血圧を1ミリか2ミリ下げる力しかありません。
無理な減塩食がかえって心身に深刻な害を与えているのです。』と説いています。
では塩が高血圧の原因であるという誤った常識はどうしてできたのでしょう?
これは、アメリカに高血圧学者、メーネリーが、ネズミに1日20〜30g
の食塩を与え、さらに水道水にも食塩を加えて1%の食塩水を作り、
それを飲み水として与えたところ、10匹中4匹のネズミが高血圧になったのです。
このことが日本における減塩信仰のきっかけとなったのです。
しかし、青木助教授は、10匹のうち6匹のネズミが高血圧にならなかった
ことに注目しました。
ということは、体質的に食塩が血圧を上げる作用に対して、
感受性のあるネズミと、食塩の作用に対し抵抗力のあるネズミがいることが
わかったのです。
この体質的な差について解明されないまま、塩が高血圧を作り出すという
点だけが注目されるようになったのです。
体質的な遺伝を受け継いだネズミは食塩の量を減らしても高血圧に
なるのです。これを本体性高血圧といい、この場合いくら食塩を減らしても
高血圧になります。またどんなに食塩を増やしても水を十分にとって
それを排泄していれば血圧が上がらないということがわかりました。
● 無気力になる塩なし病
人間の場合、80〜90%の人がこの本体性高血圧だといわれ、
塩とはまったく関係がないのです。
本来、塩が無くなると人間は正常に機能しなくなります。
病気や傷害で大量の出血があったときには、食塩注射をします。
これは食塩が体内の毒素を排出させたり、細胞外液のナトリウム、
細胞内液のカリウムとのバランスを正しく元に戻す効果をもつためです。
塩の量が不足するとこれらの働きが出来なくなり、生命力にあらゆる
障害が現れるのです。
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